30. こぐまちゃんとどうぶつえん~五感で感じるどうぶつ~
参考文献:『こぐまちゃんとどうぶつえん』わかやまけん・もりひさし・わだよしおみ著、こぐま社(1970)
こぐまちゃんシリーズ、たくさん集めたけど、めめちゃんは相変わらず興味を持ってくれない。
もう少ししたら、こぐまちゃんに心を開いてくれるのだろうか…確かに、こぐまちゃんの顔は、ちょっととっつきにくいけども。
でも私は、この絵本が好き。
子供の動物園に対するリアルな感想が表れてて、とても良い。
以下、ちょっとネタバレ。
冒頭、何見たい?って話し合うしろくまちゃんとこぐまちゃん。
しろくまちゃんの「ぺんぎん」に対して、
「かば」って意表を突いてくるこぐまちゃん。
ぞうとかきりんではなく…かば。シブい。
そして動物園をまわり出す2人。
それぞれの動物への感想がリアル。
たとえばぞうに対して…
(うんちが)おおきいのが よっつ ある
ぞうさん おべんじょ ないの
…うん、でもわかる。気になったもん。うわー汚いって思ってたもん、正直。
ほんと百聞は一見に如かず。臭いとか、行ってみないとわからないしね。
昔、アフリカに行った時。
ヒョウが柵の向こう側にいて、こっちに近づいてきた。
あ、こっちに来たと思った瞬間
何かかけられたわけで。
マーキングだったわけで。
着てたジャンパーに、クリーンヒットだったわけで。
ヒョウを見たらそのまま日本に帰る予定だった私、絶望したけど…
現地のおじさん「ヒョウのマーキングは、ポップコーンの匂いがするだろう?」
ポップコーン…?!でも、確かに。確かにこの匂い、ポップコーン…!
何だろう…なんか、ポジティブな気持ちになりました。ポップコーンなら、いいじゃんって…
こうして私は、ポップコーン臭のするジャンパーを着たまま、(20時間くらいかけて)日本に帰ったわけで。
やっぱり、実物から学ぶことは多いな、と…まあ、ポップコーン臭の学びが、人生に必要だったかは、おいておいて。
と、いうわけで、私は今後もめげずにこぐまちゃんをめめちゃんに読み続け、動物園にも行きたいと思います。
多分、めめちゃんより大きい子におすすめ…