29. がたんごとんがたんごとん~母はゲシュタルト崩壊~
参考文献:『がたんごとんがたんごとん』安西水丸著、福音館書店(1987)
赤ちゃんのシュールさを実感する絵本。
ひたすら、がたんごとんがたんごとん、と電車がやって来て、お客さんが、「のせてくださーい」と、電車に乗る絵本。
繰り返されるがたんごとんに、めめちゃんは嬉しそう。母は、ゲシュタルト崩壊しそう。
エンドレスリピートな「がたんごとん」が赤ちゃんの心を鷲掴むのか、シンプルな可愛らしい絵が単純に好きなのかは、謎。とりあえずめめちゃんはこの絵本が好きで、読んであげると嬉しそう。
若い頃、わりと仕事が忙しかった時、帰宅途中の駅のホームに、夜行列車が止まっていることがよくあった。
果てしなく遠くまで行くから、もちろんいきなり乗ることは出来ないけれど
残業で疲れて、ここではないどこかに行きたかった母は、心の中でいつも、(のせてくださーい)って言ってた思い出。
わりと小さい赤ちゃんからおすすめ。