33. しっぽしっぽしっぽっぽ~しっぽの可愛さは無限大~
参考文献:『しっぽしっぽしっぽっぽ』木曽秀夫著、フレーベル館(2011)
タイトルが可愛すぎて、購入。しっぽ、しっぽだけでも可愛いのに、しっぽっぽときた…!もう、買わずにはいられない。
ストーリーは、とてもシンプル。ねずみくんが、「もしぼくのしっぽが長かったら…」と、いろいろ想像するお話。
以下、ネタバレを含みます。
この本の素敵なところは、2つ。
1つは、ねずみくんのしっぽが、ゴムになって絵本から飛び出ているところ!ページをめくる毎に、びよーんと伸びるしっぽっぽ。
もう1つは…ページをめくる毎に、「しっぽ しっぽ しっぽっぽ」から始まること(笑)。病みつきになる、しっぽ しっぽ しっぽっぽ…
母はめっちゃときめいているけど、めめちゃん(11か月)はまだそうでもなさそう。そして、しっぽをびよーんとちぎられる可能性があるので、読む時は、厳戒態勢…
以下は、しっぽとめめちゃんに関して。
我が家には猫が2匹(姉と弟)いて、弟猫の方は、めめちゃんが大好き。
めめちゃんがプレイマットで遊んでいると、遊ぼうってすり寄ってくる。
弟猫、いつもふさふさのしっぽをふわっと振って、めめちゃんに遊ぼうって話しかけてる。
めめちゃんがおもちゃに夢中で振り向いてくれなくても、めめちゃんに軽く触れるように、しっぽを振り続けてる…健気。
今、めめちゃんに出来ることは、弟猫の毛をむんずと掴むことだけなんだけど(痛そう)、良いらしい。何度掴まれても、しっぽをふりふりして誘ってる…健気。
まさに、しっぽしっぽしっぽっぽ。子供の頃、ふわふわの猫が好きで、ふわふわの猫のティッシュケースをバザーで買ってもらった母からしたら、うらやましい限り。
しっぽしっぽしっぽっぽという呪文に、ピンと来た貴方におすすめです。
32. がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん~ざぶんざぶんで思い出す窮地~
参考文献:『がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん』安西水丸著、福音館(2012)
めめちゃんがわりと好きな、がたんごとん。
きっと、続編も好きだろうと思って、中身見ずに買ってみた。
結果…今、買ってよかった。
中身が、完全に夏。
内容は、前回のがたんごとんにざぶんざぶんが追加されただけ。
ただ、絵が夏。まあ、ざぶんざぶんって、海だもんね。
海とか、いいよね…まあ、行かないけど…暑いから…と、気持ちだけ、海に行けます。
以下、母のざぶんざぶんの思い出。
元々、海は好きだった。浜辺でくつろぐんじゃなくて、海に入るのが。
だから、人生で何回か溺れたり、流されたりしてる。ほんと、辛うじて生きてる。
ざぶんざぶんと聞いて思い出すのは…妹と海で浮き輪で遊んでいて、離岸流に流された時。
気づいたら、いくら前に漕いでも進まなくて、その時にはもう救助の人たちが浜辺からジェットスキーで出発していた。
三十人くらい大量に流されて、我々はその中でも一番浜辺に近いところに浮かんでいたんだけど
ジェットスキーに乗ったライフセーバーが続々と向かってくる中、私と妹のところに来たのは、ロングボードにうつ伏せになって、手で漕いでる白人のおじさんだった。
Hold on!(つかまれ!)って言ったおじさんの言葉を、Hold up(手を挙げろ)と勘違いして、固まる妹に、つかまって大丈夫だからと説明してつかまらせ
「私もつかまっていいですか?」と近くで溺れかけていた女の人がさらにつかまり、3人を紐につかまらせたおじさん、浜辺に向かって腕の力だけで漕いでいく。
あれは本当、ざぶんざぶんだった。
足がつく深さまで戻ったら、おじさんは我々を置いて、更なる救助に向かっていったけど
あのおじさんは、何者だったんだろう…?おじさんのざぶんざぶんのおかげで助かったから、感謝しかない。というか、腕力すごすぎないか。
ほんと、ギリギリでいつも生きている。めめちゃんは、こうなりませんように…
夏の赤ちゃんにおすすめの絵本です。
31. ぴょーん~バッタのトラウマ~
参考文献:『ぴょーん』まつおかたつひで著、ポプラ社(2000)
タイトルと表紙で想像がつく通り、いろんな生き物がぴょーんっとジャンプする絵本。
大人が読んでも、なかなか面白い。
初見の絵本は基本スルーするめめちゃんも、ん?って感じで見てたから、赤ちゃん的にもインパクトはある模様。
以下、ネタバレを含みます。虫が嫌いな人は、多分ダメージを受けます。
ぴょーんする生き物の中に、バッタがいる。
何だろう…他の可愛らしいイラストチックな生き物たちと比べて、バッタだけなんか渾身の出来なんだよね…ほんと見ていただきたい。バッタだけ、画風が違う。
大人の私が見ても、oh…ってなるから、小さい子はトラウマになるんじゃなかろうか、このバッタ。
子供の頃、よく虫を捕まえてた。
今はほんと、虫とかまったく触りたくないけど、なんかいろいろ捕まえてたし、何なら飼ってた。
あれは、忘れもしない5歳の頃。
庭で弟と、虫を捕まえていた。
カマキリを捕まえて、その後、バッタを捕まえた。
虫かごは1つしかなくて、どうしようかなと思ったら、おばあちゃんが、一緒に入れた。
まあ結果は、お察しなわけで…
5歳の頃の記憶とか、数えるほどしかないんだけど、その内の1つがこの記憶…辛い。
きっとめめちゃんも、今後、虫捕りをするでしょう…逃れられない。だって母は、散々捕まえていたもの。
ただ、幼い頃の悲劇を繰り返さない為に、我が家はキャッチ&リリースとしたい。小さき生き物はなるべくキャッチしないで、したとしても、リリース。家訓にしよう。
絵本はとても素敵です。赤ちゃんにおすすめ。大人には、バッタを見てほしい。
30. こぐまちゃんとどうぶつえん~五感で感じるどうぶつ~
参考文献:『こぐまちゃんとどうぶつえん』わかやまけん・もりひさし・わだよしおみ著、こぐま社(1970)
こぐまちゃんシリーズ、たくさん集めたけど、めめちゃんは相変わらず興味を持ってくれない。
もう少ししたら、こぐまちゃんに心を開いてくれるのだろうか…確かに、こぐまちゃんの顔は、ちょっととっつきにくいけども。
でも私は、この絵本が好き。
子供の動物園に対するリアルな感想が表れてて、とても良い。
以下、ちょっとネタバレ。
冒頭、何見たい?って話し合うしろくまちゃんとこぐまちゃん。
しろくまちゃんの「ぺんぎん」に対して、
「かば」って意表を突いてくるこぐまちゃん。
ぞうとかきりんではなく…かば。シブい。
そして動物園をまわり出す2人。
それぞれの動物への感想がリアル。
たとえばぞうに対して…
(うんちが)おおきいのが よっつ ある
ぞうさん おべんじょ ないの
…うん、でもわかる。気になったもん。うわー汚いって思ってたもん、正直。
ほんと百聞は一見に如かず。臭いとか、行ってみないとわからないしね。
昔、アフリカに行った時。
ヒョウが柵の向こう側にいて、こっちに近づいてきた。
あ、こっちに来たと思った瞬間
何かかけられたわけで。
マーキングだったわけで。
着てたジャンパーに、クリーンヒットだったわけで。
ヒョウを見たらそのまま日本に帰る予定だった私、絶望したけど…
現地のおじさん「ヒョウのマーキングは、ポップコーンの匂いがするだろう?」
ポップコーン…?!でも、確かに。確かにこの匂い、ポップコーン…!
何だろう…なんか、ポジティブな気持ちになりました。ポップコーンなら、いいじゃんって…
こうして私は、ポップコーン臭のするジャンパーを着たまま、(20時間くらいかけて)日本に帰ったわけで。
やっぱり、実物から学ぶことは多いな、と…まあ、ポップコーン臭の学びが、人生に必要だったかは、おいておいて。
と、いうわけで、私は今後もめげずにこぐまちゃんをめめちゃんに読み続け、動物園にも行きたいと思います。
多分、めめちゃんより大きい子におすすめ…
29. がたんごとんがたんごとん~母はゲシュタルト崩壊~
参考文献:『がたんごとんがたんごとん』安西水丸著、福音館書店(1987)
赤ちゃんのシュールさを実感する絵本。
ひたすら、がたんごとんがたんごとん、と電車がやって来て、お客さんが、「のせてくださーい」と、電車に乗る絵本。
繰り返されるがたんごとんに、めめちゃんは嬉しそう。母は、ゲシュタルト崩壊しそう。
エンドレスリピートな「がたんごとん」が赤ちゃんの心を鷲掴むのか、シンプルな可愛らしい絵が単純に好きなのかは、謎。とりあえずめめちゃんはこの絵本が好きで、読んであげると嬉しそう。
若い頃、わりと仕事が忙しかった時、帰宅途中の駅のホームに、夜行列車が止まっていることがよくあった。
果てしなく遠くまで行くから、もちろんいきなり乗ることは出来ないけれど
残業で疲れて、ここではないどこかに行きたかった母は、心の中でいつも、(のせてくださーい)って言ってた思い出。
わりと小さい赤ちゃんからおすすめ。
28. できたねパチパチ~生きてるだけでえらい~
参考文献:『できたねパチパチ』いりやまさとし著、学研プラス(2019)
ひよこのぴよちゃんの手が動かせるようになっていて、ぱちぱち拍手できる、ファンシーな絵本。
「○○できたね」→ぱちぱち と、ひたすらぴよちゃんがほめてくれる。
「○○できたね」の部分は、まだ「?」なめめちゃん(10か月)も、ぴよちゃんのぱちぱちが楽しいらしく、笑顔で聞いてくれる。
まだ、ぱちぱちできないので、かわりに母、もしくは床を叩きながら。
ほんとね、ぴよちゃんはなんでもほめてくれる。「いっぱいあるいたね」とか、「パジャマにおきがえできたね」とか。
今、パジャマに着替えさせようとすると、この世の終わりの如く泣き叫ぶめめちゃんにも、もうすぐぴよちゃんのぱちぱちは、通じるようになるのだろうか。
そんなめめちゃんと格闘しながらパジャマ着せてる母のことも、ぴよちゃん、ちょっとほめてくれないかな…
今日も、お着替え中にベッドから落ちそうになっためめちゃんを、腱鞘炎の左手で抱き留めて、母の左手は逝ってしまったんだけど…
(母はほめてもらえないけど)、もう少し大きくなって、いろいろ一人で出来るようになった子にとても良い気がします。
27. Where Is Baby's Mommy?~文化の差を学ぶ~
参考文献:"Where Is Baby's Mommy?" by Karen Katz, Little Simon (2001)
ママと赤ちゃんがかくれんぼしている、平和な絵本。
「ママ、クローゼットの中にいるかな?」というセリフと共に、クローゼットが開けられる仕組みになっていて、めめちゃんも大喜び。
喜び勇んで引きちぎりそうだから、そこは阻止しているけれども。
以下、ちょっとネタバレです。
ところどころ、日本と違うなあってところがあって、面白い。
照明が、間接照明(スタンド型のライト)だったり、
シャワーカーテンだったり、
極めつけは、ママが靴を履いたまま、ベッドの中に隠れていること…!
文化の差…!
でもこういうさりげないところから、へー違うんだって、学べたらなんかいいなって思う。
いろんな国の人と働くと、なんかいろんなことが起こるわけで。
楽しいとか、勉強になることもあるけど、まあ疲れたり頭を抱えることもあるわけで…
いちいち、タックルしていたら生きていけないから、みんなちがって、みんないい的な、スルースキルを、めめちゃんにも学んでほしい今日この頃。
赤ちゃんはきっと喜ぶ仕掛け絵本。