32. がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん~ざぶんざぶんで思い出す窮地~
参考文献:『がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん』安西水丸著、福音館(2012)
めめちゃんがわりと好きな、がたんごとん。
きっと、続編も好きだろうと思って、中身見ずに買ってみた。
結果…今、買ってよかった。
中身が、完全に夏。
内容は、前回のがたんごとんにざぶんざぶんが追加されただけ。
ただ、絵が夏。まあ、ざぶんざぶんって、海だもんね。
海とか、いいよね…まあ、行かないけど…暑いから…と、気持ちだけ、海に行けます。
以下、母のざぶんざぶんの思い出。
元々、海は好きだった。浜辺でくつろぐんじゃなくて、海に入るのが。
だから、人生で何回か溺れたり、流されたりしてる。ほんと、辛うじて生きてる。
ざぶんざぶんと聞いて思い出すのは…妹と海で浮き輪で遊んでいて、離岸流に流された時。
気づいたら、いくら前に漕いでも進まなくて、その時にはもう救助の人たちが浜辺からジェットスキーで出発していた。
三十人くらい大量に流されて、我々はその中でも一番浜辺に近いところに浮かんでいたんだけど
ジェットスキーに乗ったライフセーバーが続々と向かってくる中、私と妹のところに来たのは、ロングボードにうつ伏せになって、手で漕いでる白人のおじさんだった。
Hold on!(つかまれ!)って言ったおじさんの言葉を、Hold up(手を挙げろ)と勘違いして、固まる妹に、つかまって大丈夫だからと説明してつかまらせ
「私もつかまっていいですか?」と近くで溺れかけていた女の人がさらにつかまり、3人を紐につかまらせたおじさん、浜辺に向かって腕の力だけで漕いでいく。
あれは本当、ざぶんざぶんだった。
足がつく深さまで戻ったら、おじさんは我々を置いて、更なる救助に向かっていったけど
あのおじさんは、何者だったんだろう…?おじさんのざぶんざぶんのおかげで助かったから、感謝しかない。というか、腕力すごすぎないか。
ほんと、ギリギリでいつも生きている。めめちゃんは、こうなりませんように…
夏の赤ちゃんにおすすめの絵本です。